November 17, 2006
今夜も先生達で盛り上がる竹ちゃん鮨
今年で開店60周年の「竹ちゃん」。なんと終戦の翌年に開業している。
この場所に移転してくる前は安くて美味しい寿司屋として、ここに移ってからはちょっと高級路線で営業しているらしい。どちらにせよ、昔から地元の名士達に愛され続けている寿司屋には間違いない。
この「竹ちゃん鮨」での楽しみは、旬の寿司ネタは勿論、カウンターやテーブル席から聞こえてくる、いわゆる各界で先生と呼ばれる人達の会話とその人間ウォッチング。
私がまず注文したのはバフンウニ...、ん!甘ぁぁいっ。そして海藻を食べて育った旨味が身に染み込んでいる。これが北海道のバフンウニの美味しさ。今回は利尻産だった。
カウンター席奥には1人の常連客。ひとつ席を空けて東京から来た外科医とその後輩らしき地元の外科医。過去に来店した時に店内で撮影された王貞治監督のパネル写真を見つけて主人とその話題で盛り上がり東京外科医が大いに語り始めた。
東京医:「王監督の兄貴が信じられない程のヤブ外科医で執刀が下手なのに慶応病院では人脈があり、その関係で今回手術を愛弟子に任せたんだけど、その弟子もヤブで、だから術後にあんなに痩ちゃったんだよー」
地元医:「へぇぇ、お兄さんが医者?本当ですかぁ。」
東京医:「論文は立派なんだけどねぇ、手先が不器用なんだよなぁ、ホント。」
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そんな会話を聞いていたカウンター奥に座っていた常連客。話題に加わってきた彼も外科医だった。
常連医:「確かに王監督のお兄さんは外科医で、私は彼に学んだ愛弟子のひとりなんです。」
世界は想像を絶する程に狭いものである。
次に注文したのは蝦夷アワビ。今日入荷したのは噴火湾産。噛むほどに美味しさが広がるエゾアワビ。
活ダコにボタンエビと、あとは職人さんにおまかせ...。
途中に出てきた海老出汁の碗物も含めて、北海道が旨い夜。
美味しかった、面白かった、竹ちゃん鮨。


