October 31, 2007
旭川の隠れ家的バー
午前1時。4・5仲通りを挟んで「ポプーレ」の向かいにある雑居ビル。
真っ暗でネオンサインも看板もなく、ただビルの入り口から見える階段の踊り場だけが蛍光灯で照らされていた。その階段で2階へ上ると、右手に赤いドア。ドアノブをよぉーく見ると、金色のプレートに「D.GRAPH」の黒い文字。
「(ここか)」と、ゆっくりドアを開けて入店。極めて暗いゆとりある空間の向こうにもうひとつのドアがある。そこを開けて初めて目の前に広がるバー空間。妖しすぎて楽しい。「ポプーレ」蓬田マネージャーは実によく私の意を酌み取り、ここを紹介してくれたものだと思う。
カウンターには男女カップルとサラリーマン男性二人組。剃髪したように綺麗な頭に口ひげのマスター。とてもソフトで個性的な口調。
最初にオーダーしたのはマンハッタン。ドライではなく、どちらかというと甘めに仕上げられている。美味しい。NBAに所属している(あるいは、していた)年齢の高いバーテンダーが好んで作る味に似ている。
次にオーダーしたのはジンフィズ。手元が見えなかったので甘味を何で出しているのかは確認出来なかったが、シュガーパウダーではないらしい。カリブのようなサトウキビ・シロップかもしれない。炭酸・酸味・甘味、そしてジンのバランスがいい感じで仕上がっている。一口ずつでもゴクゴクでも美味しく味わえる、私好みの一杯。
三杯目は「おまかせで」とお願いすると、マンハッタンとジンフィズでは好みが分からないとおっしゃるマスター。銀座のバーテンダーだったらこの時点で「ピン!」と察してくれるはずなのだけれど、「分からない」のは意外だった。
そろそろ気持ち良くなってきたところだったので、「では、何かフルーツ系でお願いします」とオーダー。作っていただいたのが左の画像。
その後もあれこれといただいた間に、気が付いたら店内は私一人だけになっていた。このバーは午前2時までに入店すれば、閉店時刻は客とマスターの体調次第らしい。初入店にもかかわらず、4時近くまで楽しませていただいた。マスターに大感謝。


