March 04, 2008
マーロウにおけるグラフィックツールを使った効果的な店頭ディスプレイ
アンティーク・タイプライターと「レイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler)」の原書が置かれているテーブルは、チャドラー・ルームとメインフロアを隔てる壁際にある。
そのテーブル上に置かれているのは空のワインボトル。これがジンとローズ社のレモンライムジュースであったら、「フィリップ・マーロウ(Philip Marlowe)」の雰囲気をより醸し出してくれるのかもしれない。
最後のデザート、生チョコと一緒に若旦那がプレゼントしてくれたのは今や店内在庫がわずかになってしまった貴重なマーロウシール。これが最後の2枚かも知れないという。「大切にします」。私はこのアメリカンアールデコ風のデザインが好きだ。コントラストを高くして2色で表現されたフィリップマーロウと、その時代を反映させたフォントで表現している店名ロゴ。このデザインの延長線上に店内デザインがある。スリリングな時代背景とデザインには、アガサ・クリスティ(Agatha Christie)の名探偵ポワロとも共通するものを感じて、最初に訪ねた時から個人的に好きなレストランだった。
そんなマーロウで使われている商品デザインが紹介されている商業デザイン誌「In-Store Display Graphics(店頭コミュニケーショングラフィックツールを使った効果的な店頭ディスプレイ)」が今日届けられたという。その本を見せて頂きながら、若旦那T氏から説明を受けて初めて知ったのは、このマーロウデザイン全てが御尊父オーナーM氏の作品だという事。(!!) 今の今まで知らなかった...。玄人技をお持ちだったとは。
店内には他に客もいなくなり、気兼ねなく話をしていると、オーナーが我々のテーブル席へ挨拶に来てくれた。いつも変わらぬ笑顔とソフトなディープボイスで私達に語ってくれたのは、「アメリカ西海岸に面したルート沿いにあるダイナーをイメージしたレストラン」で「ハードリカーを味わってもらえる空間」が最初のコンセプトだったとの事、などなど、どれもとても興味深いお話の数々。
記念プレートや陶器ビーカーは、ご近所の作家さんの作品。今夜絵はがきと一緒にプレゼントしていただいたプレートに描かれていたのは、葉山沖に小さな鳥居が立つ名島と富士山の絵柄だった。
今夜は楽しい食事に加えて貴重なお話も聞かせていただけ、平日ならではの思い出に残るマーロウの夜となった。
店頭コミュニケーショングラフィックス―グラフィックツールを使った効果的な店頭ディスプレイ
ロング・グッドバイ
名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX 1


