November 04, 2009
ワインと自家製食材での饗宴@神楽坂ピコリット
良いタイミングで美味しい料理が出てくるので、イイ感じでワインがすすんでしまう「ピコリット(PICOLIT)」のバータイム。
「青森県陸奥湾産ホタテのカルパッチョ、サフランのジュレとニシンの卵」にも、前述の「EASY」(メルロー種100%のブルガリア産赤ワイン)が良く合う。グラスワインでいただいた白の銘柄は覚えていないけれど、このワインにも良く合う味付けになっている。見た目は上品ながらも、ひとたび食すとワインがすすんでしまう危険なキーメニューかもしれない。私はホタテの燻製は大好きなのに生はあえて注文する事はない。この品を選んだのは彼女。「美味しいから食べてみて」と勧められたので、お付き合いでひとついただいてみると...!? おぉ、これはオイシイ!と一瞬開眼!思わずテレビ朝日の番組「お試しかっ」内の企画「全て当てるまで帰れま10」でブレイクしたブラマヨ小杉の雄叫び「ヒーハァー♪」を私も心の中で叫んでいた。キャビア風ニシンの卵の塩加減とのバランスと、そこにかけられたオリーブオイルが特筆的に美味しい!この銘柄を次回教えていただこう。
赤ワイン「EASY」は「国産白レバーのパテと自家製ブリオッシュパン」にも良く合う、魚介料理と動物系料理のどちらの味もそれらの美味しさを引き出してくれる有り難い赤ワイン。
ブラックチェリーのシロップ漬けも自家製。甘いながらもお酒に良く合う♪
ちょっと個性的な味が欲しいところで注文したのは、桜チップでスモークされた「瀬戸内産シマアジの燻製」。身の味も香りも燻製具合も完成度の高い一品料理に仕上がっている。これ、日本酒もいただきたくなる程の味わい。
あの品もこの品も丁寧に仕上げられた自家製食材がが美味しいレストラン。この水準を維持していって欲しいと願っている。
気心知れた中ゆえ、こうなると銀座スタイルで客の好みに合わせ、注文しなくてもお勧めの一品が出始める。そんな一品が「マカロンで挟んだフォアグラのテリーヌ、白コショウ風味」だった。なかなか美味しいマカロンに出会う事は少ないのだけど、フォアグラ抜きにしてこのマカロンそのものが美味しい!聞いてビックリ、これも自家製!!今夜の「Spuntino」(おやつ的一品)は小さいながらも驚かされる程の味に仕上がっていた作品。
また来ました、H氏お勧めの品。
「Nちゃんのお勧めなら喜んで」
それは
「AL KERMES(アルケルメス)」だった。
「甘美な香りと、この自然な薬草感の美味しさがいいね。」
イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局が造っているリキュール。ケルメスは日本で言う「貝殻虫」を煮出して赤い色素を付けたリキュール。フィレンツェの伝統的なお菓子ズコットやズッパイングレーゼのスポンジに染み込ませるのは有名だけれど、バーでこのようにストレートで飲む事は現地では考えられないかもしれない。本格的な「カンパリ(Campari)」も、この貝殻虫を使って赤く着色している。なので実際に貝殻虫を使って着色された酒類は、欧米諸国では販売されながらも日本では厚生労働省の規制で日本では輸入出来ない状況にあるらしい。
今回はそんな厳しい情勢下にありながら仕入れる事が出来た、この「AL KERMES(アルケルメス)」の一杯。これが香りでまずはときめかせてくれる。そして...舌の味覚部分全域を優しく刺激してくれる複雑なる薬草の味。これを作り上げた職人の技が素晴らしい。匠の味を実感出来た程に驚かされたリキュールだった。リキュールはこうであって欲しいとH氏と話しながら、私は大切に味わった。
気が付いたら零時をとうに過ぎている…。
(続く...)
【前編「今夜のピコリットはバータイムだけ特別営業」】


