上海
April 07, 2007
上海から成田への全日空機中
全日空便は滑走路へタクシー(地上走行)。
いやややB767の機長さんは、スゴイ。コンクリート壁まで1メートル弱(!!)の距離を保ちながら滑走路へ移動。ぬぁんと、翼端から10メートルもしないところでは工事作業中の人影!危ないゾぉぉ、とヒヤヒヤさせられる風景が続く...。無事離陸。
巡航高度に至り、ようやく安心出来た。
映画は何を観ようか。上海行きの便内で観た「ハッピー フィート (HAPPY FEET)」は、さすがディズニー!楽しかった。歌も良いけどダンスもプロ級(?)で笑える程切れが鮮やか!「一流ダンサーのダンスの動きをコンピューターに取り込み、ペンギン達に置き換えた」だけの事はある秀逸なる映像だった。
そしてこの帰国便で選んだのは「武士の一分」。
JAL香港便よりも、この上海便の座席間隔は、やはり狭い。その反面「JEN」画面を近くで観る事が出来る。狭さはそれで忘れる事にしよう...。
機内食の見た目は、エコノミーだからやはりこのような内容は仕方なしと思いながら肉を一口...! 旨いっす。前回以上に完食。
白もよかったけど、この赤は口当たりが軽く飲みやすく香りがいい。特に赤が苦手な人にお薦めできる味。
1本で終われるはずはない...。
観ていた「武士の一分」は中断され着陸態勢に入った。成田に定刻通り到着。
外は雨、気温12度。機首部分のリベットに沿って剥げた塗料の形に見覚えがある...上海行きの機体と同じだった。同じ路線とはいえ機体のやりくりで国内外別路線を飛ぶ事もあり、私には往復便で同じ機体に搭乗した経験はあまりなかったので、珍しい体験となった。
機体から離れるのは私が最後だったようで、CAがマイクで「みんな早く帰ろーねぇ♪」とクルーに呼びかけている声が背後から聞こえた。これを「緊張感が足りない」と感じるか「フレンドリーなチームワーク」と捉えるか。誤解の無いようにCA達の名誉の為にも伝えておかねば。彼女たちの細やかな仕事ぶりのおかげで、狭い座席ながらもフライト中は快適に過ごす事が出来た。ありがとう。
到着ロビーで「ウエストパークカフェ エクスプレス」のホットドッグキャラに目が釘付け。キュルキュルとカートを押しながら引き寄せられるように接近。ケチャップを先に頭にかけているからシャンプー?マスタードはリンス?頭にかけるスタイルもいいけど、もっと大胆にボディーソープのごとくケチャップとマスタードをボディに塗りながら美味しそうな表情になっているバージョンも作ってみるのはいかが?>メイズフード様、よろしく。
プレーンドッグは売り切れだったので、チーズドッグを購入。久し振りのホットドッグはしょぼいながらも美味しかった。
ハッピー フィート 期間限定版(1枚組)
武士の一分 豪華版(S) (5万セット限定 3大特典付)上海浦東国際空港
シャトルバスの運行は市内高速道路渋滞は織り込みのよう。
上海浦東国際空港出発ターミナルへは、市内を抜けるまでどうなるのかとハラハラしていた乗客達(私だけ?)の心配をよそに、意外にも予定より早めに到着したのは、出発ターミナル入口4番と5番の間にあるリムジンバス停。ANAもJALもカウンターはフロアの隅にあった...。
ANAのeチケット用自動チェックイン機の前に立つと、すかさずANA日本人若手男子スタッフが寄ってきて丁寧に操作方法を教えてくれた。ありがとう、おかげでスムースにチェックインが出来た。
出国審査と手荷物検査
場面を順番待ちしながら撮ってみた。(イギリスのヒースローだったら別室に連れて行かれたかも....)
機内持込制限は日欧米の規制と比べると極めて緩く、ミネラルウォーターボトルには無関心だった。中国発便のセキュリティは大丈夫なのだろうか?>White House, NSA, CIA, Pentagon, そして内閣情報調査室。上海浦東国際空港は日本や欧米にもつながる世界のハブ空港だから...実に不安。
手荷物検査をパスして出国を済ませると、一直線に出発ゲートが続いている。このエリアで出店してい7割は欧米のブランド店。中国ブランドの品々を見て歩きながら、面白くても購入に至る商品は無かった。
上海を離れる最後に、ここで出店している中華麺はどうのような味なのだろう?と、休憩ついでに入った軽食コーナーで「ワンタンメン(48元!)」を注文。だけど麺は半分いただくのがやっとだった...。
定刻よりも少々遅れて搭乗手続きが始まる。帰国便の機体は今回もB767。直前まで空席待ちをしていたB777の出発便には、空きは最後まで出来ずに残念だった。
シャトルバスで空港へ
急げーっつ!
ホテルに戻らねば。昼時更に人の行き来が多くなっている通りを避け、長楽邸エリアをショートカットし早足で抜ける事にした。
このレトロなエリアには昔ながらの生活を続けている住人と、この住宅をあえて選んで住んでいる新しい住人が混在しているよう。その違いは庭の手入れ具合と洗濯物の有無、そして自家用車の種類で判る。ベンツやアウディを保有している家もある。だからエリア出入口にある警備室では、各ポイントのライブ映像がモニターされている。
長楽邸エリアから長楽路に出て2分もかからずに、茂名南路に面したオークラ上海(花園飯店)入口に到着。ロビーに向かう途中の廊下の角からこの場所では会う筈もないベルボーイが現れ、「**様、リムジンが到着しています」と知らせてくれた。発車数分前だった。ベルカウンターで預けていた荷物をピックアップし、シニアマネージャーに「謝謝、再見」。
ホテル13:30発のリムジンバスは空港直行ではなく、市内ホテル4ヶ所に寄ってから空港に向かう。黄浦江にかかる橋までは大渋滞。その橋を渡り終えた頃には高速運転。市内同様、高速道路でも車はクラクションを鳴らしながら車線変更を頻繁に繰り返して進み続けた。
昼時、リヤカーで何を売っている?
駆け足ショッピング
ホテル北側の長楽路にはチャイナドレスや中国デザイナーのブティックが並んでいる。早足でウィンドーショッピングしながら目指すのは、6日に偶然見つけた「C−PIX」。
探していたのは中国らしいモチーフをデザイン化した服。特に今年の干支は60年ぶりに富と重なる「金豚年」なので、お土産はブタのTシャツに決定。ビートルズのアビーロード(The Beatles ABBEY ROAD)風デザインもあって楽しい。どれもペアになっている。色覚異常検査に使えそうな、吉祥の漢字をデザインしたトレーナーもある。
急いで「あれ、これ、それ」とデザインとそのサイズを指定し、いざ会計の時にクレジットカードが使えない事を知らされる。現金の持ち合わせがないっ!
店員に教えてもらった近くの両替所へ行ってもあるはずの場所に店はない!!急いでオークラ上海に戻り両替して店へとんぼがえり、無事精算。(汗)
シャトルバスの出発時刻が迫って来た...(焦)
Abbey Road朝食の目玉焼きで判るホテルの質

1階のローズルームでは朝6時から10時まで、「ブッフェ(ビュッフェ)・スタイル」(日本で言うバイキング)で和洋中の朝食を楽しめる。今朝は復活祭が近いので、入口の前にはイースターエッグが飾られている。入店するとすれ違う中国人スタッフ達に丁寧なる日本語で挨拶された最後、余裕の爽やかな笑顔でシニアマネージャーが待ち受けており、テーブル席まで導いてもらった。
「(どれをいただこうなか)」と、フロア中央に用意された料理の品々をまずは一周して見て回る。迷うと朝ゆえなのか、あっさりとした基本食に嗜好が向いてしまう。

生野菜サラダを盛り付けた後、食パンを1枚自分でトースターにセット。ここのトースターは焼き加減の好みに応じて自由に設定出来るタイマー方式ではなく、金網ベルトが30秒程で一周する流れ作業方式。うっすらと焼かれたトーストよりも英国人風にカリカリの歯ごたえが好みの人は3〜4回回ってもらわねばならない。
その他のパンの中から、どのような味かとクロワッサンも1個。飲み物は紅茶よりもコーヒーを選択。
一度それらをテーブルに運び、朝の卵料理を担当している料理人の前に並んだ。ブッフェでも各国それなりのホテルでいただく「オムレツ」や「スクランブルエッグ」は誰にとってもほぼ無難な味に仕上がるもの。問題は「目玉焼き」。欧米のホテルでただ「Fried Egg/s」と言ったまま出来上がりを待っていると、両面焼きにされてしまう場合がある。この一品を選ぶ事で、微妙なる気配りやサービス教育の蓄積を料理人を通して伺い知る事が出来る瞬間がある。「目玉焼き」の白身部分から透明箇所が少なくなり、そして黄身の周辺が固まり始めた頃、料理人はそれまで小さなフライパンに集中させていた視線を私にむけて無言で問いかけて来る。そんな視線を期待して待っていた私は「Sunny Side Up」と当然の答えのようにちょっとだけアゴを上げて笑顔で答えると、彼は静かな微笑を浮かべて視線をまたフライパンに落とし、ひっくり返すことなく片面焼きの仕上がり具合に注意を払いながら調理を続けて、程良い半熟感に仕上げてくれる。
【それ以外に「ゆで玉子(Boild Egg)」を食べたい場合には、テーブル席についている時にスタッフを呼び、「半熟」から「完茹で」状態まで、自分が食べたい好みの茹で加減を分数で伝えねばならない。「茹でる分数」以外の調理条件は世界共通なので、私の場合好みとする「3分でお願い」と伝えると、出された玉子の殻をスプーンでカツカツと割ってみた中身は、各国主要都市でほぼ同じ調理状態の私好みの半熟ゆで玉子になっている。】
出来上がった目玉焼きは私好みの火の通り具合が嬉しかった以上に、ハワイ・ハレクラニ(Halekulani)のシェフ等とのようにほぼアイコンタクトで意思疎通が出来たことが実に嬉しい。そんな密かな喜びに油断して傾け過ぎた醤油差しの口からドッと!...(泪)。醤油はキッコーマン。たくさんかかってしまったその失敗のおかげ(?)で、シンガポールに流通しているキッコーマン醤油よりも極めて日本の味に近いものになっている事に気が付けたことは収穫。
デザートは豊富なフルーツの中から少しずつ。平均して水準以上の甘さ。シメには期待以上...の筈だった...。この何気ないセレクションの朝食が美味しかった。普段は朝食を抜き、昼夜の食事量も少ない私にちょっとだけスイッチが入っていた。
「御飯・味噌汁・漬物」と迷った末に、追加でいただいたのはお粥にトッピング各種。これまた美味しいぃ。ズボンのウエストがきつくなりそうな予感で「今日も朝から食べ過ぎ」危険信号。吉本新喜劇風に「(今日はこの辺にしといたるわ)」と心でたんか切って箸を置いた。
ここのブッフェの選択肢には(タイミングが悪かったのか?)何故か無かった日本茶を、ダメもとでフロアスタッフにお願いしてみると上司に伝えてくれて、それが厨房付近にいた担当者に伝えられ、その彼は急いで大きな緑のパックを開けながら厨房に消えていった...。それから5分が過ぎた頃、静かにテーブルまで運ばれてきたのは日本の緑茶だった。お茶好きの私にはとてもありがたい心づかいだった。これこそ「非常感激(fei chang gan ji)!」。April 06, 2007
上海最後の夜
上海最後の夜に、オークラ上海33階にある「スカイバー」を訪ねてみた。
バー・カウンター内外に従事しているのはオークラスタッフ。バーテンダーはIBA(国際バーテンダーズ協会)を聞いた事があるという程度。
勧められたカクテル「Garden View」を一杯。美味しく仕上がっている。だけれどスタッフ皆のサービス視線はフロア客に注視している。更に、あえて写さなかったカウンターの隅や手を伸ばせるところには、積み重ねられた布巾の束や洗わなければいけないグラスの数々がある。
このバーでは男一人がカウンターで飲むには落ちつけない。誰かとフロア席で飲むには、夜景を観ながらがいいのだろう。「スカイバー」には失望し、カクテル一杯で精算。
バーの外には階段に沿ってワインセラーがあり、そのなかには古今東西のワインが静かに眠っている。
部屋に戻りシャワーを浴びてバスタブにつかり、リラックス。長い一日だった...。
明日の予定を組んでいる。ビール1缶45元を飲みながら。ん?この1缶で、糖朝では炒飯と焼そばの二品を、あるいは南翔饅頭店本店1階で「鮮肉小籠包」お持ち帰りを64個(!)を買って5元のおつり。なるほど...
この上海には確かに「観光客価格」「上海人価格」「中国人価格」が存在している。そして外為相場次第で流通する「香港ドル紙幣」。上海はおもしろい街だ。
デザートはオークラ上海の白玉蘭で
上海独自のオーダーシステムになっている糖朝で、デザートまでを注文する元気はもう残っていなかった...。静かにマンゴーや亀ゼリーのデザートを食べたい。
ホテルに戻りデザートは白玉蘭でゆっくりといただく事にした。オーダーストップが迫っていた時刻なのに、顔を覚えてくれた女性スタッフは快く受け入れてくれた。
あらま、亀ゼリーがこんなオシャレなデザートになっているなんて。香港女人街「恭和堂」の亀ゼリーのように見た目も味にもパワフルさがないのはちょっと残念と思うも、ホテル内レストランのデザートなのでそれは仕方なし。
「ところで質問なのですが」、と日英会話が出来るテーブル担当者に中国語での「感謝表現」を確認してみた。
問:「英語で 『Thank you very much indeed』 のような感謝表現に近い中国語は『フェイチャンガンジィ』と発音して表現出来るとここのスタッフに教えてもらったのですが、漢字にするとどうなりますか?」
答:「それは(サラサラと漢字と発音記号を書きながら)『非常感激(fei chang gan ji)』です。」
なるほど、漢字で書いてくれると、直訳か意訳かシドニー・シェルダン風超訳なのかが判りやすい。
(読んでます?>「謝謝だけで充分」と言っていたJAL香港便の中国人CA)
そんな楽しい会話をはさみながら静かな空間でデザートをいただき、閉店時刻前にはレストランを出て部屋に戻っていた。

先生、事件ですっ!
上海市内路線バス利用での豫園観光から無事にオークラへ戻り小休止したのも束の間、就寝までまだまだ濃厚な思い出を刻み続ける事になる。事件は些細と思われた忘れ物が原因だった...。
勧められたレストランのひとつ「Jade Garden」。今夜は欧米人も入店するようなこのレストランではなく、やはり今日、豫園行きのバスを探している時に偶然見つけた「糖朝」を目指す。
あっ!先生がいない!!部屋に置き去りにしてしまったっ!!
「(でもまぁ糖朝だからメニュー内容とオーダー方法は香港と変わりはないでしょう)」と、...そう考えたのは大きな間違いとあとで思い知る事になる。
入店して導かれたのは2階。ただ並んでいると、先に並んでいる人達は同じカードを手にしている。順番待ちには独特のルールがあるらしい。我々の不安げな会話を背中に感じたのか、すぐ前に並んでいた男性が振り向きジェスチャーで「彼からこれをもらいなさい」と教えてくれた。
忙しく動き回るフロアマネージャーに声をかけて順番待ち番号札を入手。17番。親切に教えてくれた中国人男性に多謝。
15分程でテーブル席へ。...?!メニューが違う!香港や日本の注文方法とも違うぅぅ!!
何度もスタッフを呼びながら、着席してからようやく20分程して来てくれたフロアスタッフ。英語は通じない。注文した後に確認している品数が一品多い。?!
だからそれは注文していなくて...
だからそうじゃなくって...
スタッフが立っている反対側の隣席には流暢に日本語を話す中国人美女と業界人風関西イントネーションの日本人男性が途切れなく会話を楽しんでいた。気が付くとそんな彼等の会話が止まってこちらのやりとりに耳ダンボ。彼等に「あの...」と声をかけると同時に女性は笑顔で「はい、お手伝いしましょうか?」と身を乗り出して言ってくれた。救いの女神。
注文したい品を伝えると、「お飲物はいかがします?ビール?」と、そこまで気を配ってくれながら、フロアスタッフに通訳してくれる。おかげで希望通りの注文が伝わった。隣のカップルに感謝。
「豆支油王肉絲炒面」22元:麺のコシと中に隠れた肉の味と野菜の歯ごたえがバランスの良いハーモニー。
「鐵板醤爆牛蛙」35元:上海でようやく出会えたカエル。味はササミのようでありながらカエル肉独特のプリプリ感。あぁ、これを食べたかったと大満足。
「糖朝炒飯」25元:たかがチャーハン、しかしこの味は絶品!見た目盛りつけ密度は満ち満ちなのに、レンゲですくうとパラパラと、そして空気を含んでふっくらと。その味は驚きの美味しさで、人生ベスト3にいきなり食い込む程の美味しい炒飯。
「可口可楽」:コークにはストロー...。
先生不在でも幸運にも危機を乗り切った。親切な人達に感謝。ラッキー?中国語対応だけの飲食店で美味しい料理を、しかも中国(現地)価格で楽しめる事を実感出来た。
そういえば順番待ち番号札は「17番」だった。
それが何かって?
ラッキー7、それは7番目の素数だから。

豫園 (5)豫園商城散策
食後に豫園商城内にある専門店を見て回る。
注文を受けてから数十分で似顔絵ならぬ3D似顔粘土細工を完成させてしまう粘土細工職人。数秒おきにモデルを確認し、粘土の色を練り合わせて人形本体に塗りつけるようにしながらモデルに合わせて形を整えて行く。面白い。
時間があればお願いしたかったけれど、私は「沈香閣」を目指して先を急いでいた。
豫園商城内からの延長で通りを散策しながら「上海老街門」が見えてきた時に、珍しく自分が間違った方向を歩いて来た事に気が付いた。過信とは恐ろしい...。自戒
香木を選ぶのならば伽羅よりも沈香の香りに惹かれてきた私は、この機会に「沈香閣」を訪ねてみたいと思っていたのに間に合わず。豫園よりも早く閉まってしまう事を後で知った。(泪)
あきらめて「上海老街(方浜中路)」を豫園方面に戻り、中国雑貨や骨董品を見て歩いた。時折違法品販売員が寄ってくるが、ここでも「不用(ブーヨン)」の一言が有効。MYガイド先生「まっぷる2007上海―杭州・蘇州」の別冊付録「街歩きMAP」裏表紙に載っている基本中国語会話集にまたまた感謝。何パターンかの表現を憶えたいものだ。上海出身の友人に教えてもらう事にする。
MYガイド先生によると、豫園は1559年から18年の歳月をかけて造園された歴史ある庭園。でもこの上海老街は、明・清代の建物が再現されている通りで、そこにはレトロ風2階建ての小さな商店が軒を連ねている。MYガイド先生(P42)に載っていた商品もたくさん見つける事が出来、かなり楽しめるショッピングストリートだった。
豫園商城からの帰りは古城公園を歩いてみる。園内を南西から北東に貫く通りを歩いて行くと、926番始発バス停までが最短距離。中央広場でおもちゃの車で遊ばせている中国人家族、豫園観光帰り親子が休憩しながら子供達の写真をデジカメで撮っている風景、そんなのどかな公園風景。生活にゆとりがある家族だけが集っている。
背景のビル群を蜃気楼のように感じながら、その日を生きる事で精一杯の人達はこの公園では見かけなかった。公園を抜けて人民路に出たところで信号待ち。目の前にあるアパートの各部屋では、夕食の準備なのか、鍋や食材を持って室内を移動したりベランダに出たりして忙しなく住民が動いていた。その中で、一人窓際でじっと遠くを眺めている紅色の服を着た年老いた女性が印象的だった。彼女はその齢を重ねる中で何を見てきて、今彼女の目には何が映っているのだろう...。
市内路線バス926番始発バス停に行くと、すでにバスが来ていた。来た時と同じく余裕を持って座れる乗車率。よかった、空いている路線で。陜西南路を行き交う路線バスは、どれも無茶混みだったから。歩道からレンズを向けると、ファインダ越しに乗客達の視線と目が合ってしまい、シャッターチャンスを逃してしまった程だった。
来る時とは違うルートを走りながら、15分後には見慣れた淮海中路に出た。車窓に、おぉ柿安のレストラン。
そこから更に10分程で東湖路との交差点付近にある「陜西南路」バス停で下車。偽ブランド売人達を軽くいなしながら、無事ホテルへ到着。
初めての上海市内路線バスの旅、安全に終了っ!
アラレちゃん風にうっほほぉーい♪とバンザイ姿でベッドへダイブ、休憩っ!
豫園 (4)南翔饅頭店1階厨房

2階への階段入口を遮るように、まだ長い列は続いていた。最後尾から辿ってテイクアウト専門窓口までは、優に50mは越えている。2階で食べた方が早いのに、と思って窓口に表示されている料金を見てビックリ納得。なんと「鮮肉小籠包16個10元」!!中国人も欧米人も、そりゃ並びます。日本人代表で私も並びたいところ、次の予定が迫っており断念。
調理現場はガラス越しに見学出来るようになっている。人海戦術で分業化。熟練技を間近で見られる。大きな体を小さくして、プクプクの手で細かい作業を素早く見事にこなしてゆく若手調理職人。見とれてしまう。生地を棒状にのばす職人、一口サイズにひたすらちぎり続ける職人、...このリズムで分業が調和している。なにやら交響曲を聴いている感覚にもなる。
楽しそうに会話しながらも、作業する手は止まる事はない。一体人件費はどうなっているのだろう??
豫園 (3)南翔饅頭店本店
お腹が空いた...。午後3時が近くなるというのに、豫園内の飲食店はどこも順番待ちの列。出発前は日本人にさえ有名な「南翔饅頭店」のその本店には入るものかと思っていたのに、現地に行くと安心出来る美味しさを求めて1階の列をかき分け2階入店の列に並んでいた。
2階順番待ちの席に座ってから10数分程で店の一番奥にあるテーブル席に通された。日本でも有名なだけに、店内には数組の日本人グループをみかけたが、通された席の両隣も日本人グループだった。壁を背にした私の左隣コーナー席には日本語が上手な30後半の中国人女性と40後半の日本人男性の不思議なカップルに、右隣は上海駐在員家族風場慣れした親子4人組の、ちょっとした日本人異空間。(デジャブ、とは違うどこかで感じたこの感覚...、似てる...)
注文したお勧めコース「配套点心」(50元!)には、「特製蟹肉入り小籠包6個」と点心7種、それにスープとデザートが付いて50元(800円強)!。少量ながらもそれぞれ(水果以外)が驚く程の美味しさ。日本の南翔饅頭店も美味しいけれど、それ以上に何かの風味や出汁が加わり素材の味もより深い。具材に合わせて皮の食感も変えている。やはりここは中国上海、南翔饅頭店六本木店のお上品さではなく横浜中華街上海料理専門店の味とも違う、本場上海南翔饅頭店本店料理の味わいの奥深さが感じられる。
火傷に気を付けながら熱いうちに食べたい「蟹肉入り小籠包」をれんげに乗せて皮に箸を入れあふれ出す熱々スープをフーフーしながら口に入れてホフホフ味わうと、熱旨っ!時には、日本人が欧米人に誇れる(欧米人は忌み嫌う)熱いものを熱く美味しいうちにいただく飲食技術「すする」文化を極力悟られぬよう駆使して熱いスープを残さず大切に味わった。(かなり体力を消耗させる)
最後のスイカに甘味よりももっとシャキシャキ感があればまだ、締めとしてまだ良かったのに...。小さな杏仁豆腐のほうがデザートとしてまだ良かったようにと思う。ここに1〜2元のコストを抑える難しさが出てしまうのだろうか。
それにしても「南翔饅頭店本店」の飛び抜けて美味しい各種点心を味わえた事は、とても貴重な食体験だった。
(豫園周辺衛星画像と店舗情報)
豫園 (2)黒い食べ物の正体
湖心亭でのお茶をたっぷりと楽しんだ後、九曲橋を南へクネクネと歩いて広場に出ると何やら中国人観光婦人が黒いモノを食べている。その食材を目視出来そうな距離をさり気なく通過...それはトウモロコシのような形状だった。
何をあんなにも美味しそうに食べていたのだろうと不思議に思いながら、歩いていたその先に見つけた屋台。発見!「(あの黒い食べ物はこれかっ!)」と思わず黒トウモロコシに焦点を合わせて写真を撮っていると、食材のうしろで純朴な笑顔を見せてくれている販売員達。その表情がとても可愛かったので、私はジェスチャーで「三人一緒に」とシャッターを押した。
可愛い笑顔にごちそうさまぁー。
それにしても黒トウモロコシはどんな味だったのだろう...。
(豫園周辺衛星画像と店舗情報)
豫園 (1)湖心亭
安平街の上海福民街小商品市場(FUKUYOU STREET MERCHANTDISE MART)、そのど真ん中の混雑を抜けて福佑路に出ると、通りを挟んだ向かいには豫園を囲む白壁が続いている。
すぐ近くにある入口からは豫園老街を通って豫園入園切符売場まで最短距離で行ける。
豫園老街には小さな商店が並び、美術工芸品や中国雑貨を見て楽しめる。意外にも積極的な売り込みをして来ないので、ゆっくりと見て回れるのが嬉しい。
荷花池の中央で浮かぶように建っている湖心亭が見えたら庭園切符売場までは10数歩。ただ今回は庭園周囲が工事中で、庭園を観る事が出来なかったのは残念。
そのまま中国茶を目指して九曲橋を渡り、世界中からの観光客が橋のコーナーごとに記念撮影しているフレームを避けながら、湖心亭へ。
入口で「お茶を飲みますか?」とフロアスタッフに英語で尋ねられたので、「Yes, please」と答えたのが良かったのか...?
1階の奥に通されたその場所は、アフタヌーンティースペースでも茶館でのティーブレイク空間でもない、中国茶の有料試飲コーナーだった。着席するとすぐに日本語と英語が流暢な解説者がついてくれた。一人40元の中国茶3種(ジャスミン茶、ライチ茶、鉄観音茶)コースを選んでみた。
中国茶独特の作法で入れられるお茶の出来上がりを待って、飲んでみると... !! 美味しいぃ...。これまでの人生でいただいてきた中国茶の味とは、その味とまろやかさが違う。口まで運ぶ際にその香りが楽しめ、舌で味わい飲んだ直後に鼻からぬける香りは別格。
豫園観光では買うつもりはなかったのだけれど、あまりの美味しさで「鉄観音王」を購入。
宝飾品のように「鉄観音王」を大切に持ち帰った。今回の上海訪問で出会えた大切な一品。単なる休憩ではなく、導かれた1階の有料試飲コーナーでは、中国茶の神髄の一端を味わえた貴重なひとときとなった。
いただいたそれぞれのお茶はとても美味しかった。日本で飲む同じ種類の高級中国茶の味とはまた格段に違う味。水が合うのか茶葉自体が違うのかは判らなかった。だからこそ買ってみた一品100g680元の「鉄観音王」。これを美味しくいただくための茶器を用意せねば...。
(豫園周辺衛星画像と店舗情報)
上海初めての路線バス利用で豫園へ
ホテルの門を出るとすぐに偽ブランド売人数人が群がって来た。「かんたん旅会話〈6〉中国語」には載っていなく、「まっぷる2007上海―杭州・蘇州」の別冊付録「街歩きMAP」裏表紙に載っている基本中国語会話集から「不用(ブーヨン)」を使ってみると、これが実に効果的。「かんたん旅会話中国語」には載せるべき重要な言葉だと思う。昭文社制作本部制作課と編集担当の皆様、次回の改訂版には是非この一言の追加をお願いしたい。
さてと、バス停があるはずの場所を探してもそれらしきモノを見つけられないでいる。どうしたものか...。とっととこの辺に詳しそうな人に聞いてみる事に。
「(先生っ!お出番ですっ!)」と、またもや用心棒(?)の登場。
小さなテーブルでテレホンカードらしきものを売っている露天商のおじさんと、その背後のショップの警備員らしき人が暇つぶしで2人仲良く(?)険しい表情で会話しているところに、大胆にも私は「ニーハオ」と笑顔で割って入った。
「かんたん旅会話中国語」P114「我想去」を指さしながら「Yuyuan(豫園)」と言って、さらにP115「どのバスで行けますか。」を指差すと、テレホンカードのおじさんは大声であれこれと説明してくれた。が、その中国語が理解出来ない。今度は隣の暇つぶし警備員のおじさんもなんだかんだと説明してくれる。やはり解らない。近寄る前から険しい表情のおじさん2人は顔を見合わせて「中国語は通じないらしい」と会話している様子。すると突然テレカおじさんがメモ用紙を取り出し警備員からボールペンを借りて、一方的に中国語で語りながらまず矢印を描き、その矢尻までの距離は150mと記入した。しきりに交差点方向を指差す。そこからさらに続けて矢印を描き250mと記入し遠くを何度も指差す。!あぁ、今いるこの淮海中路の場所から陜西南路との交差点までが150mで、そこからさらに250m行くと豫園行きのバス停があるらしい。ふたりに「謝々」。テレカおじさんは初めて笑顔で「テレホンカード買わないか?インターネットも出来るよ」と中国語と英語でセールス。「でも買うわけないね。いってらっしゃい」みたいなジェスチャーにお互い笑いながらバイバイ。また親切な上海人に助けられ、感謝感謝。そのバス停への途中、偶然にも「糖朝」を発見!上海にも進出していたとは知らなかった。オークラ上海からは徒歩圏内なので、滞在中に来てみたいな...。

その先に、テレカおじさんが説明してくれたバス停が確かにあった。ただ、JTBデスクに勧められた911番がない。926番の行き先最後が新開河(*2)だったのでそのバスを待つ事にした。一人2元という安さ!12時8分に出発したバス車内は綺麗だった。大声で話をする乗客はいない。次のバス停で降りたい乗客は走行中に運転席付近まで行き降車準備。日本のワンマンバスのような降車ボタンはない。
乗車時間は10分程で終点。「新開河(*2)」で降りると、ここは何処?、「まっぷる2007上海―杭州・蘇州」の別冊付録「街歩きMAP」で位置確認。なるほど、中山東二路にある停留所から豫園まではゆっくり歩いて5分程の距離。
古城公園方面に曲がると、乗ってきた926番バスが停車していた。ここが始発場所らしい。豫園観光後にこの場所へ戻れば陜西南路駅付近へ戻る事が出来る。位置情報を記憶。
古城公園を通らずに、あえて安仁街から安平街のジャンク街を通ってみた。
...スゴイっ...。廃刊して久しいアサヒグラフが復活してくれそうな写真をたくさん撮る事が出来る街だ...。エネルギーが満ちあふれる通り。安平街にある上海福民街小商品市場(FUKUYOU STREET MERCHANTDISE MART)の混雑を抜けて福佑路に出ると、通りを挟んだ向かいには豫園を囲む白壁が続いている。(豫園商城周辺衛星画像による位置情報と店舗情報はここをクリック)
(*1) 上海JTBデスク:Tel +86-21-6473-0775, Fax +86-21-6466-4393
(*2) 新開河(シンカイフー):中国語では「開」は「門」が省略された鳥居形の文字。
かんたん旅会話〈6〉中国語
上海―杭州・蘇州 (2007)
朝食は和食に決定

フロアスタッフは皆丁寧なる日本語と優雅な所作で対応してくれるので、一瞬ここが上海という事を忘れさせてくれる程の日本空間になっている。
寿司カウンター内では既に職人がせっせと仕込みをしていた。朝食に訪ねる客はそこにはいなくても、日本料理スペースに入る客の影に気付くと威勢の良い言葉で迎えてくれる。朝定食から私が選んだのは「ごはん」ではなく「お粥」。最初は粥だけをサラサラと...プレーンでご飯の甘味と粘りがおいしい。そして餡をかけて一口...、出汁が効いて旨い。

「サバの焼き魚」に添えられていた不思議な食材二切れ。なんと、甘い!それは羊羹だった。でもご安心を。驚かされたのはそれだけで、すべては繊細なる味付けと調理加減が舌で味わえ、美味しさ以上に安心感が心を満たしてくれ料理内容だった。
シンプルな内容でも日本人にはやはり本格的日本食の味が大切で、パワーの源になるといまさらのように実感させられた。見た目何気ない海苔や梅干にちりめんじゃこも重要な脇役で、この朝食には欠かせない存在感を持つ美味しさ。香の物タクアンもちゃんと二切れで、三切れ(=身を切る意)を嫌う和食文化の基本も大切にされている。美味しく今日も珍しく朝から完食、ご馳走様っ!
たかが朝食なれど、この繊細なる美味しさはさすがにオークラへの出店を許されているレストランの味になっている。朝から優しい気持ちにさせてくれる美味しさ。日本人宿泊客には滞在中に是非一度ここ「山里」の味を知って欲しいと思う。
April 05, 2007
オークラ上海では男女雇用機会均等法?
遅い夕食を白玉蘭で済ませた後に、ホテル1階の売店で「オロナミンCドリンク(20元)」、「ハーゲンダッツ・ミニカップ(30元)」そして「カルビー・ポテトチップス(15元)」を購入して部屋へ戻ると、もう午後11時半になっていた。BBCやNHKのニュースを聴きながら、しばしベッドをカウチ代わりに1時間程のんびり...。それからバスタブに湯を張り、肩まで以上にアゴまでつかる。そうして身体が温まったところで珍しくも自ら足をマッサージして、今日一日のほこりをゆっくりと洗い流した...。
部屋はホテル特有の乾いた空気で、今夜は特に心地良く感じる。こんな空気の夜はビールがいい。室内のミニバーに用意されている各国缶ビール(355〜360ml)は45元。ルームサービスでは青島(TSINGTAO)ビール296mlが55.20元。今夜はビンを選んだ。
バスローブのままで衛星テレビを見ているとチャイムが鳴った。ドアを開けると、ビールをトレイにのせて笑顔で立っていたのはかなり若い女性だった!!昨夜のルームサービスでは男性スタッフが担当してくれたのだけれど、今夜はそれよりも遅い時刻なのに女性が担当させられている!!油断していた私は作り笑顔でドアを全開に押さえたままに、彼女が部屋奥のテーブルに注文した品を置き、ビールの栓を抜いてドアまで戻ってくるのを待っていたところで差し出された Bill にサイン。日本語も英語もあまり得意ではなさそうな彼女に「謝々、Thank You、ありがとう」と感謝を伝え、静かにドアを閉めた。
今回私のビールつまみになってくれたのは、先程ホテル売店で購入した日本からの輸入品「カルビー・ポテトチップス」。これが日本語表示では70gなのに、裏に貼られているシールには65gとの表示、と...。
そんな5gの差の理由を考えるよりも先生の会話集に目を通さねば。明日は「豫園(Yuyuan)」エリアまで、一般市民が利用するバスで移動するつもりでいるから。
オークラ上海 ラストオーダー直前の白玉蘭
天候に恵まれ外灘の綺麗な夜景を堪能する事が出来てよかった。ただデジタルカメラのバッテリー切れで撮れなかったところもあり、ちょっとだけ心残り...。そこからは徒歩で地下鉄二号線海南中路駅へ行き、人民広場で一号線に乗り換えて陜西南路駅へ。昨日初めて地下鉄を利用する際に出会った親切な上海人男性達のおかげもあり、難なくホテルまで帰り着く事が出来た。感謝。
部屋に戻ってぐったり。今日はかなり歩き回ったので足が痛い。このままバスタブにつかって身体をほぐし寝たいところだけど、朝食以外はまだまともに食事をしていない。
昨夜から気に入ってしまった「白玉蘭」のラストオーダーにはまだ間に合う時刻なので、今日の締めは接客丁寧安心美味しい「白玉蘭」で軽く食事に決定!
快く通された店内には、まだ一組が食事中。
疲れた身体が求めるのは日本で食べ慣れている料理。まず選んだのは、2人用の「蟹肉とレタス入りチャーハン(102元)」と「五目入りつゆそば(45元)」。これらはどれも実に上品な味に仕上がっており、嬉しくなってしまう。横浜中華街でも出会った事のない美味しさ。
そして点心は「上海風小龍包(25元)」と「カスタードタルト = エッグタルト(25元)」。ジャスミン茶にも良く合う。
ルームサービス、朝食、そして今回と、「白玉蘭」はいつでも毎回期待以上の美味しさを提供してくれるありがたい中華レストラン。
デザートには「マンゴーとタピオカ入りココナッツミルク(28元)」。美味しいのだけれど、個人的感想を言わせていただくと、マンゴーはもう少々大きめのブロックのほうが味の感動が伝わりやすいと思う。
とにかくすべてが美味しかった。スタッフの対応もよかった。幸せ感に満たされたまま、部屋に戻る事が出来た。
外灘と浦東新区の夜景
外灘への南京東路途中にある「Lika Dress」はチャイナドレス・ショップ。綺麗で可愛いデザインが豊富で、男性服もある。女性は少なくともウエストをシェイプしなければ着られません。無理矢理着るとミシュランのビバンダムになってしまふ...。スタッフの対応は付かず離れずの程良い距離感で、質問したい時にはすぐに笑顔でソフトに対応してくれる。おかげでゆっくりとショップ内を見て回る事が出来た。上海ブランドのスポーツシューズで気に入るものがあればと、スポーツシューズショップにも立ち寄りながら、南京東路の歩行者天国もとうに終わった東方面にあるショップを Hopping 。
歩道の人波をかき分け重そうなスーツケースを転がしながら、ひたすらホテルを目指しているような急ぎ足の若い欧米人カップルがいた。空港から地下鉄利用でここまで来たのだろうか。きっとホテルの部屋に入るなりベットに転がって爆睡するに違いない。きっと昨夜の私達のように。
「和平飯店(Peace Hotel)」が見えてきた、と思ったら南楼にほぼ隣接しているような場所に「Adult Shop」のネオンサイン!!フランクフルト国際空港施ショッピングエリア内にアダルトショップがあるのに驚いたと同じくらい別の意味で驚いた。共産国でも許されているの?
北楼入口に高級車が横付けになるとドアボーイが丁寧に客を導いていた。南楼1階フロアーを撮影しているその背後は土産ショップの入り口。体格のいいマネージャーが寄ってきて「中国語か英語は話せるか?」と話しかけてきた。よくよく聞いてみると、宿泊客が激減して営業が成り立たないので近日中に地方へショップを移転するとの事。在庫処分セールで10品まとめて8割引でどう?と言われても、気に入った品がない。お互い残念。
外灘遊歩道へは地下通路で渡る。遊歩道は国内外の観光客で賑わっている。そこから眺めた和平飯店のライトアップ。この歴史あるホテルは大規模改修のため4月12日に閉館する。1906年に建てられた南楼と1929年完工の北楼は、古い洋風外観そのままで2年後に近代的ホテルとして再開の予定。
振り返ると黄浦江をはさんで浦東新区の輝く夜景は、ガイドブックで見慣れた写真そのままの景色だった。
ISO1600フィルムの一眼レフカメラよりも、手ブレ防止機能オンで撮ったデジカメ画像のほうが綺麗に撮れていた。
せめて綿のセーターくらいは着なければいけない気温に下がっている。
本日最後の目的をほぼ満足に果たせたので、もうホテルに戻り軽く夕食をいただきましょう。
(南京東路から外灘と黄浦江を挟んだ浦東新区の衛星画像はここをクリック)
南京東路散策 東へ (3)日本ラーメンの誘惑
ケーキや小揚生煎をつまみながらここまで来てしまったけれど、昼食をとらずにここまで来るとさすがにお腹が空く。
日本でも見覚えのある店の看板が目につき始めた。ホテルに戻ってから食事をするまでは我慢出来そうにない。南京東路にある吉野家に客は9割の入り。
しかしそれよりもこの通りにでは「味千ラーメン」の大きな看板を見かける。ここで3店舗目...、いったん通り過ぎながら戻って入店!!
壁には相撲のペイント。決して上手とは言えない日本語書体で力士の説明。なんぢゃこりゃ?カウンター席では上海の若い女性一人客が見事に横に並び、iPod で音楽を聴きながら待っている女性や,、丸めた背中から肌を露出させながら麺をすする女性等々...。無理とは分かりながらも、もしノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell)がこのシーンの一瞬を切り取って描いてくれたらどのようなイラストになっているのかと想像しながら、視界をキャンパスにして観ていた。テーブルには欧米観光客グループや上海へ出稼ぎ組のような不思議中国人夫婦など、被写体やイラスト対象として素材に富む店内。この味千には当世風上海の魔界が凝縮されているような人間模様...。
メニューを指差して注文したのは「酸酸辣辣麺」。これがスープも麺も意外や意外、美味しいのだ。これで20元?!お値打ちもん。器の底近くまで美味しく食べられた。ごっつあんっす。
外に出ると街はトワイライト。
元気も出たし、さぁ外灘へ!
南京東路散策 東へ (2)漢方薬に書道具

欧米男性を見つけると「英語を勉強しているので一緒に観光しない?」と積極的にアプローチする20歳前後の上海ガール達。私には2人の女性が中国語で寄ってきた。解らないので無視して写真を撮っていると離れて行った。道を聞いていただけだったのならゴメンなさい。中国語も道も想定外パターンは詳しくないから。
違反切符を笑顔で切ってスズキ製白バイで去って行く警察官。画像には映っていないのだけど、切られた違反者に意気消沈さを微塵にも感じられないのは何故?不平も言わずに平然と受け入れている。そんな場面にこの通りで3度も見かけた。共産国の懲罰は我々の想像以上なのだろうか?
立派な店構えの漢方屋は「蔡同徳堂」。1882年創業の上海屈指の老舗らしい。入ってみるとやはりゆるい空気で「買うなら買って」と、スタッフ皆は受け身。ここが香港とは違う。おかげで、ゆっくりと不思議な漢方薬と材料を見て回れた。
通りに出て次に目にとまったのがこれまた重厚な雰囲気の「朶雲軒」。ここは南京東路に店を構えて100年余の歴史を持つ書道用品店。筆に硯に印に、そしてそれらを作る為の素材や道具までも売っている。書画骨董に、身につけるサイズから置物サイズまでのヒスイ商品・美術品も豊富に展示されていた。
南京東路散策 東へ (1)三陽南貨店
そしてまた見つけた面白そうな食品店は「三陽南貨店」。清潔な店内にはそこそこの客で、店員は「(買うなら買って)」と受け身の体勢。
奥へ進む程に菓子や茶のコーナーから中華食材へと品揃えが変わって行く。
一番奥に位置しているのは、やはり食肉コーナー。美味しそうな各種燻製肉!ロンドンのハロッズ(Harrods)地下食料品売場(Food Hall)やフォートナム・アンド・メイソン(Fortnum & Maison)グランドフロア奥のフードホール(Food Hall)などとはまた違う美味しさの予感で、燻製肉が好きな私にはワクワクとさせてくれる楽しい売場。
高級金華ハム骨付き一本が200元と安いっ!!日本で石鍋氏系食品のパルマ・プロシュートを買うと一本5万円はしていた。金華豚独特の味もあるので日本人には好き嫌いが分かれるだろうけど、実際この固まりはどのような味なのか試しに買ってみたい、けど...食べきれないし持ち帰れない。(惜)するとここに買いに来たおばちゃんが店主に、小さく切って欲しいとお願いではなくほぼ強要に近い語気で注文をしながら、店主との会話でやたらと「プー」で始まる言葉を連発。店主はまな板の前に行き金華ハムを一脚ゴロリとのせた。
短髪にしてオーボエを中華包丁に持ち替えたような「宮本文昭」似の店主。その眼力は振り下ろす包丁の勢いよりも強くフォルテ・フォルティッシモっ!!振り下ろすたびに眉間のシワは深まり顔は紅潮、これでもか?もっとかっ?!と香港映画の大袈裟なるリアクションのごとく注文おばちゃんに目でも言葉でも問いながら、ガッツンガッツンと薪割りのように大胆に一刀のもとで骨付きブロックをスタッカート分割して行く。演武のような迫力あるパフォーマンスを他の買い物客達も楽しんでいる。
「プーハオ(不好)」と言い続けていたおばちゃんは、自分の小さな手のひらサイズになったところで満足げに数個を購入した。店主の表情も満足な笑み。上海市民にはそろそろ夕食準備の時刻だった。
(店舗位置を示す南京東路周辺衛星画像はここをクリック)
ラマダプラザで小休止
ホテル入口右手にいきなり食品売場「新雅食品」。しかも列を成す購入客で賑わっている。皆が注文しているのは冷凍食品だったりレトルトパックだったり菓子だったりと、買っている食品は様々。
「新雅奥菜館(Sun Ya Cantonese Restaurant)」へ行くには、まず予約デスクでブッキングを済ませてからどうぞと、スタッフが説明してくれた。
レストランへは予約デスク向かいにあるエレベーターで直行するようになっている。食品販売店の人気振りを観ると、きっとレストランも美味しいに違いない。出発前に調べた上海情報では見つけられなかった飲食店だった。

この奥がホテルフロアで、1階にレセプションがある。1998年創業で2005年に改築された綺麗なホテル。日系は勿論欧米資本が入っているホテルは上海市内観光のオアシスと実感。心地良い静寂と秩序が、その空間にある。個人旅行客には特に休憩スポットとしてのホテル利用もお勧め。
奥で見つけた小揚生煎餅元祖店
「小揚生煎館」だった。観察していると、客はまず会計を済ませてから領収書を持って並んでいる。メニューは3種類。皆がその場所で食べたり持ち帰ったりしている「小揚生煎 3.5元(4個)」にしてみた。私のつたない中国語発音でも注文出来た。
生煎とは上海独特の点心で、ここはその元祖のお店らしい。油を引いた鉄鍋に小ぶりの小包を隙間なく並べて蒸し焼き揚げる。狭い厨房では分担作業で次々と小包みが作られて行く。これだけの人数を使ってこの安さ。材料費も人件費もかなり低いのだろう...。

料理を受け取ってから食べる為の立ち位置を見つけ、まず1個。モッチリとした食感の皮に、中はジューシーな肉。熱々の肉汁に注意しながら頬ばると...旨いっ!と、目の前に空の受け皿を差し出して来た男。ギョギョッ?!立って食べている客を見つけては、この小揚生煎を物乞いして回っている。
散らかったままのカウンター席が空いたので着席。食べていると、私のすぐ後ろに並んだたおばさんが「ここもうすぐ空くわよー」みないに友人を呼んで立ち食い。
焦って急ぐと火傷しそうなので、ゆっくりと味わいながらいただいた。もう一皿ほしいところだったけど、落ち着かないので一皿でごちそうさま。美味しかったぁ...。(幸)
第一を発見!
ぬわんと南京東路にあるラマダプラザホテルの前で偶然にその「第一」を発見!!「上海市第一食品商店」。おっきぃーっ。嬉しく笑顔で入店。入口付近には各種お茶が販売され、それから中日欧米の菓子コーナー。

さらに奥へ進むと中華食材コーナー。中央にはキノコや果物の植物系乾物。独特の香りがしてきた。
高級ナマコの最高価格は 6,200元!!右隣はその半額...。1/20のものから様々。ところで何グラムで?
向かいには見慣れた食肉やハム・ソーセージが売られている。そこには横浜中華街「福満園本店」や「大珍楼別館」でいただいたりするアヒルの舌も売られていた。奥に行く程私の興味を刺激してくれる「上海市第一食品商店」。さらに奥へ進む...




